親子で避難訓練!行ってよかったこと、知っておきたい地域のこと

3月11日、黒保根町では自主防災会による災害状況把握訓練が行われました。わが家も子どもと一緒に参加したので、その様子などをお伝えします。

防災無線

さぁ 訓練開始!

午前9時、防災無線での放送がありました。震度6強の地震発生を想定した避難訓練が開始される合図です。

 

「じゃあ行こう!」

 

子どもに声をかけ、家を出発。組合の班で事前に決めていた避難場所へ歩いていきます。避難場所までの道は、子どもたちも毎日のように通っている歩きなれた道です。5分くらいで到着すると、同じ班の皆さんも同じころに集まってきました。班長さんが各家の人数を確認します。逃げ遅れている人がいないかや、家や裏山が崩れていないかなど、実際の避難の場面で確認することなんだそう。班長さんが地区会長さんに報告し、避難訓練は無事終了となりました。

 

一緒に参加していた方からの「訓練だからすぐに来られたけど、本当のときにはあれもこれも持っていこうとして、すぐに来られないよねぇ」という声に、思わずうなずいていました。避難訓練に参加した人にはカンパンが配られ、子どもたちは大喜び! 家に帰ってくるなりすぐに開け、初めて食べたカンパンを「おいしい!」とほぼ完食。中にアメが入っているのを発見して、とりあって食べていました。

訓練はバッチリ!でも、避難グッズの準備は…。

わが家の避難訓練を評価すると、落ち着いてスムーズに避難できたと思います。うまくいった理由は、避難場所への道順を子どもたちも覚えていたこと。朝早いうちから「今日は避難訓練があるからね」と話しておいたのも良かったようです。子どもたちは保育園でも定期的にいろいろな災害を想定した訓練をしていますから、私のほうが避難訓練は久しぶりだったと気づきました。

でも、本当に災害があったら? 避難できるか不安です。非常用の持ち出し袋は作ってみたけれど、とにかく重い。私ひとりで、子どもを2人連れて、この荷物を持って移動するのは無理では……。わが家の非常用持ち出し袋を見直しする必要がありそうです。

大雨のときはどうしよう?

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地震も怖いけれど、豪雨のときに近くの山が崩れたら怖いと思ったことがありました。土砂崩れの兆候に気づける自信がありません。そこで思い出したのは、以前に配布された自主避難計画でした。平成28年、黒保根町では町会ごとに土砂災害からの避難を考える住民懇談会が開かれ、作成されました。あらためて開いてみると……。地図上に、昭和の頃から洪水や土砂崩れなどがあった場所と状況が細かく示されています。安全だと思われる場所と避難場所も。自主的に避難する基準もしっかり書かれていました。この地域で長く暮らしてきた人の知識がつまっている冊子です。私たちのように転入してきた人や若い世代が活用させてもらわないと! 定期的に見直して、自分にすり込んでいきたいと思いました。

 

わが家には小さな子どもがいるので、本当の災害時には、助けてもらう立場になるかもしれません。だからこそ、これからも避難訓練などに参加して、家族で災害に備える力をつける必要があります。そして、地域の皆さんと協力していく力もつけていきたいと思います。
ご近所の方たちと一緒に訓練をして、この地域で暮らす安心感が増しました。自主防災会が中心となり地域ぐるみで災害に備えていることを知り、黒保根町で暮らしていることがまた嬉しくなりました。