黒保根町に手作りのキャンプ場があるのをご存知ですか? 電気も水道もなく、管理人さんがおひとりで運営されています。子どもと一緒にいって大丈夫かな? ドキドキワクワクしながら、家族で初キャンプを体験してきたのでその様子をお伝えします。
県道62号沼田大間々線から林道に入ると、いっきに森の景色が広がります。未舗装の道でも手書きの看板をたよりにゆっくり進んで……。手作りの小屋や積み上げられた薪が見え、ウコッケイやヤギの鳴き声が聞こえてきたら、キャンプ場に到着です。管理人の松本さんが笑顔で迎えてくれます。
まずはキャンプ場の説明を聞いて、テントの設営を始めましたが、子ども達はヤギを見つけて、そちらに夢中。「ヤギの顔ってかわいい!」「ヤギの糞ってこんなの!」といろいろ発見しはじめます。昔は家庭でも家畜を飼って、その乳や卵や肉を食べて生活していたのですよね。ここではヤギの乳しぼりやウコッケイの卵拾いも体験できます。のびのび生活している動物の乳や卵を、ぜひ味わってみてください。
薪割りにも初挑戦。斧をふりおろしてみるも…、薪が割れない! コツを教えてもらって何度も挑戦し、やっと薪がスパンと割れたときは快感でした。パパのかっこいい姿を見せられるかも! お子さんも保護者の方と一緒なら体験できます。
他にも、手作りの五右衛門風呂があり、自分たちで薪に火をつけお風呂を沸かして入ることもできます。他のご家族の男の子たちが真剣に火おこしにチャレンジしていました。松本さんがおっしゃるには火は育てていくものだそうです。焦らずに育てることがポイントなのだとか。筆者も後でお風呂に入らせてもらいましたが、薪割や作業でかいた汗を流して、森を感じながら入るお風呂の気持ちよさといったら、想像以上でしたよ。
木で作られたブランコやシーソー、ターザンロープでも遊べます。ハンモックに横になって緑の木々と空を見ながら鳥の鳴き声がきこえる時間をすごしたら、いつまでもここにいたいと思うはず。川遊びができる川辺にも歩いていくことができます。
初キャンプの我が家の夕食はカレーライス。子どもが小さいのでキャンプ場で料理するのは大変そうだと思い、キャンプ前日に子どもたちと一緒に野菜を切ってカレーを作り、袋に入れて冷凍したものを温めるだけにしました。このアイディアは事前に松本さんから教えていただいたもの。
「キャンプは準備から家族で協力して。キャンプ場にきたら、そこにいる人みんなで協力しあって仲間になる感動を覚えてもらいたい」キャンプ場の名前にはそんな松本さんの思いが込められています。
あたりがうす暗くなるとランプに灯がともります。夜のキャンプ場も素敵。
キャンプ場内に水道はありませんが、湧き水の大きなタンクがあり、沸かして飲むことができます。料理やお皿洗いにも利用できるので不便は感じませんでした。手洗い用には雨水を利用できるようになっています。随所にエコな工夫があるので見つけてみてくださいね。
「できなくてもいい。やってみることが大事!」
自分で感じて考えて、それからまたどう行動するか、危ないことは伝えながらも子ども達のやることを見守る松本さんの子どもへの関わり方から、親も学ぶことがあると思いました。
大自然の中で学んで癒されて、親子で成長できる場所です。
デイキャンプの利用もできますので、夏休みにちょっとした冒険に出かけてみてはいかがでしょうか。
※体験には料金がかかるものがあります。
詳しいご利用案内などをHPからご覧いただけます。
bouken-nakama.com
【開設期間】 4月下旬~11月末日
7・8月は毎日営業、4~6月・9~11月は土日祝日営業
【住所】桐生市黒保根町下田沢2319-13
【電話】090-7816-0368
【Mail】bouken-nakama@docomo.ne.jp
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