【はたらくママ図鑑vol.7】ハンドメイドで人とつながる|ハンドメイド作家 三宅祐子さん

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三宅さんは、小学4年生と2年生の男の子のママです。約4年前からハンドメイド作品の販売のお仕事をしています。

シンプルながら、作り手の絶妙なセンスが光るのが、三宅さんの作品の魅力。作品をながめていると、思わず「かわいい!」と心がおどります。

インタビューでは、自分の心に向き合うように丁寧に言葉を並べてくれた三宅さん。人にも、自分自身にも誠実な姿は、まさに三宅さんのハンドメイドへの想いそのもの、という気がします。

「自分の仕事は家族あってこそ」と語る三宅さん。心の込もったハンドメイドの秘訣は、ご家族との固い結びつきのようです。

お仕事の内容を教えてください。

子ども服を中心に、要望を聞いて洋服を仕立てるオーダーでの販売、マルシェでの対面販売、ネット上のハンドメイドマーケットでの販売を行っています。

ハンドメイドで人とつながる 三宅さん

ハンドメイドの仕事を始めたキッカケを教えてください。

作ることが好きで続けていきたい、人とかかわって何かをしたいー。そんな気持ちがありました。

高校を卒業して一人暮らしをはじめたとき、母がアイロン台をプレゼントしてくれたことがありました。ある日、古くなってしまったカバーを新しくしようと、カバーを取り外すと、使わない毛布を、すべて手縫いで縫製したアイロン台が出てきたんです。作り手の「想いと時間」を感じずにはいられませんでした。

人とつながりたい、そこで自分の好きなハンドメイドを使いたいと思いました。つながった人との縁を大切にしたいと思っています。

葛藤はありましたか?

はじめの1~2年は、夫に家事を手伝ってほしいと言えず、苛立ちが募りました。
そんなとき、ハンドメイドを夫が心から応援してくれたこと、滞った家事に文句を言わずにいてくれることを思い出しました。「だから今、自分は安定した気持ちでハンドメイドができている」と思ったんです。

相手に変わってほしいと思っていたから苦しかった……そう割り切れてから、とても楽になりました。

ハンドメイドで人とつながる 三宅さん

嬉しいことは?

服・生地に囲まれていること、同じものが好きという人とつながっていることが幸せです。

また、ハンドメイドが「ようやく自分で開けた道」だと思っていて。”今の自分が、今できること”をやっていくと、経験がうまく積み重なっていくように思います。

大切にしていることは?

穏やかな気持ちで手作りをしたいです。そのときの気持ちは目には見えないものだけど、作品として良いものが出来ます。
妥協しない作品、自分が自信をもって「可愛い!」と言える作品を届けていきたいです。

ハンドメイドで人とつながる 三宅さん

ご家族の変化などはありましたか?

「作る」ことが子どもたちに伝わっていると感じます。

子どもが昔作ったクリスマス飾りを毎年飾るのですが、作った当時のことを思い出し、温かな気持ちを感じている様子です。こういう気持ちは、なかなか市販のものからは得られませんよね。

どんな風にハンドメイドを続けていきたいですか?

家族との関係が上手くいっていないと、私には良いものはできないと思っています。家族あっての自分がいて、仕事につなげられています。
これからも、そんな風に仕事や家族と向き合っていきたいと思います。

【ママファイル】 myself 三宅祐子さん

ハンドメイドで人とつながる 三宅さん

【名称】myself

【ジャンル】ハンドメイド作品販売

【ブログ】http://ameblo.jp/yukon-0729/ (” myself ” ユウコンのブログ)
※洋服のオーダー依頼、マルシェについての質問なども、こちらから三宅さんへメッセージをお送りください。

 

取材 ・ 文 / 岩佐 めぐみ