桐生市のNPO法人キッズバレイが、ママを中心として老若男女の仕事を応援する「ままのWAファクトリー」。鶴沢久美さんは、その担当スタッフであり、保育園~中学校に通う三児のママでもあります。
「とにかく時間がなくて……」と語りながらも、いつもにこやかで、凛とした雰囲気をおもちの鶴沢さん。すでに働いているママも、これから働きたいママも勇気がわいてくる、エネルギッシュな暮らしの様子をお聞きしました。
「ままのWAファクトリー」は、新たな働きかたの創出をめざすコミュニティです。登録者の方がチームを組んで担う仕事の支援、在宅ワークの情報提供、起業支援をおこなっています。
私の仕事内容としては、営業、在宅ワーク説明会の開催、個人データの管理、給与の支払管理、クライアント様・登録者の方たちとの連絡などです。キッズバレイが運営するサイトの記事作成も仕事のひとつです。
また、キッズバレイの仕事や家事・育児以外の時間をいかして、フリーライターとしても働いています。そちらの記事を在宅で執筆することもあります。
クライアント様や登録者の方たちとの連絡は、おもにインターネット上でおこなっています。便利である反面、顔がみえないという短所もあると思っていて……。コミュニケーションを大切にしたいので「ありがとうございます」や「ごめんなさい」などの気持ちは、ていねいに伝えるようにしています。
だから、やりとりをとおしてお役にたて、喜んでもらえたりするとうれしいですね。
いっぽう、紹介した仕事があわないという方もいます。「どうしたらフォローできたか?」、「その方にあう、ほかの仕事はないか?」など、思いをめぐらせることもあります。
コツは、子どもが自分でできることを増やしていくことだと思います! 子どもに「厳しい」と言われることもありますが……1人目の出産のとき、引っ越しもかさなり、心身ともに大変な思いをして「自分に何かあったとき」のことを考えるようになりました。子どもたちが自分で生活できることが大切だと思うようになったんです。子どもの性格や場面によって、ほめたり厳しくしたりして、できることを広げています。
ドラマを観ること、スポーツをすることがリフレッシュになっています。
忙しいので「ながら」作業でドラマを見たりします。スポーツでは、最近ソフトバレーボールとキックボクシングをしていますが、気分がスッキリしますね。
子どもたちは「お母さんの仕事いいよね。たのしい仕事だよね」と言ってくれています。
また、ライターの仕事でグルメ記事を書くこともあるので、外食のとき子どもの方から「お母さん、ごはんの写真とろうよ」などと声をかけてくれたりしますよ(笑)。
ママたちは、みんな頑張っていると思うんです。だから無理をしすぎないで、周りに助けをもとめてほしいなと思うんです。
もともと私自身、人にたよるのが苦手でした。たとえば子どもの園の行事で、ほかの家はおじいちゃん・おばあちゃんがいるのに、私の両親は遠方に住んでいるため呼ばずにいて……。そのことで子どもに寂しい思いをさせたこともありました。親に遠慮していたのですが、あるとき思いきってお願いしたら、快く「いいよ」と言ってもらえて。子どもは喜びましたし、もっと早く頼めばよかったと思ったんです。
じつは今も、下の子がインフルエンザのため親にきてもらっているんですよ。
つい毎日のように怒ってしまうのが現実ですが、理想はいつも笑顔のママです。私自身がたのしくなければ、仕事や育児もうまくできないと思っていて。私が笑顔なら、子どもも笑顔ですごせると思うんです。だから、できるだけ笑顔の自分と向きあって暮らせたらと思います。
【名称】NPO法人キッズバレイ
【住所】群馬県桐生市本町5丁目51番地 東武桐生ビル1階
【電話番号】0277-46-7486
【facebook】https://www.facebook.com/NPOkidsvalley/
【Mail】contact@kids-valley.org
※キッズバレイは同住所にて、コワーキング・コミュニティスペース「cocotomo(ココトモ)」の運営もおこなっています。cocotomoは個人や団体向けに、起業・学び・趣味のためのスペースを提供。料金体系や営業時間などの詳細は、上記リンク先のホームページをご覧ください。
取材 ・ 文 / 岩佐 めぐみ