桐生の起業家、そして3児のパパとしても奮闘している、津田貴久さん。
営業アウトソーシングの会社を経営する傍ら、「イクメンプロジェクト」や「ぱぱのBAきりゅう」などの地域活動にも積極的に参加されています。「多趣味で自由人、仕事も遊びも全力!」という津田さんに、結婚・子育て・仕事に関する疑問・難問を問いかけます!
結婚してから子どもが産まれるまでは、変わったことはまったくありませんでした。考え方や行動などは、出会ったときのまま。変わろうと思ったこともないのです。お互いに、出会ったときの相手や自分を好んで一緒になったわけだから、変わる必要がないと思っていました。わたしはそれが楽で、ストレスなく生活できるからです。
しかし、結婚して子どもができてから変わったことはたくさんあります。そして、「変われてよかった」と思っています。自分自身、「まだまだ少年でいたい」と思う時期に第1子が産まれ、父親になりました。どう対応してよいものか、戸惑いました。父親になる方法を教えてもらったわけでもありませんし、教科書があるわけでもありません。
わたしは、昭和4年生まれの亭主関白な親父のうしろ姿を見て育ってきました。まさにそれが、わたしの教科書となっていたのです。しかし三男がお腹のなかにいるときに、大きな変化がありました。長男・次男の面倒をみながら、「わたしは、今までこの子たちに何ができただろう?」と、ふと考えました。
もう取り戻せない、長い年月が経っていたことに気付いたのです。そして、子どもや嫁に対して、もっといろいろなことができるのではないかと考えるようになりました。先輩や後輩や友達、周りの人達の意見を参考にするようにもなりました。よいと思ったことは、全力でやってみようと思いました。出産に立会い、育児休暇もとりました。子どもが成長していく姿を実感するとともに、子どもと一緒にわたしも成長していることに気づきました。最近では家庭菜園をはじめて、子どもと土いじりをしながら、食べ物の大切さを一緒に学んでいます。昔の自分では考えられないことです。
「新しいことばかりで大変だな」と思うこともあります。しかし、それが刺激になり、いろいろなことにチャレンジできるのです。結婚後、子育てをとおしての遅い変化ですが、よい方向へ変化していると思っています。
地域のことも深く考えるようになりました。最近では、地域の役員やPTAなどにもチャレンジしています。結婚して16年、まだまだ変わり続け、成長し続けています。結婚はよいものです。