桐生のパパ・おーやんの“新”イクメン論 Vol.8 「スペシャルタイム」

ジョーカー

「子育てに正解はない」と思っているわたしですが、子育てを諦めているわけではなく、常によいしつけの方法を求めています。

 

最近、興味を持っているのは、約1年半前に知った「ペアレント・トレーニング」というしつけの方法。家庭と仕事の両方で実践しており、効果を感じています。

その方法は、まず子どもの行動を「①好ましい行動」「②好ましくない行動」「③許しがたい行動」の3種類に分類します。そして親が①の行動には「ほめる」、②の行動には「注目しない」、③の行動には「警告」というように、区別して対応することで子育ての悪循環を断つことができるというものです。

 

「ペアレント・トレーニング」のなかには、その効果を高めるために“スペシャルタイム”を設けます。これは、1日の中で、「絶対に子どもを叱らない、ほめる時間をつくる」というものです。

このスペシャルタイムという考え方は、非常に有効だと感じています。子どもはみんな、自分をよく見てほしいと思うものです。自分の家庭でいえば、子どもが、3人いるとどうしても一番下の子に手がかかり、兄2人には我慢をさせることが多くなります。しかし、好きで兄になったわけではないので、「弟より自分を優先してほしい」という気持ちをたまに表現してくることがあります。

 

そこで“スペシャルタイム”を取り入れて、一人ひとり個別に関わる時間をつくっています。「いやいやそんな時間はないよ」と思われるかもしれませんが、24時間は平等にあるわけで、たとえ5分でもいいから子どもと向き合う時間にあてたいと思っています(と思いつつできない時もありますが……)。

一番上の兄とは、宿題の本読みを聞く時間。次男とは、パズルやカードゲームなど好きな遊びをする時間がそれにあたります。お風呂に入ったときや、車中でその日の出来事を話すこともあります。寝る前に絵本を読むのもいいかもしれません。

 

このスペシャルタイムを意識すると、子どもだけでなく、親も心が満たされて明日からの活力になると思いますので、ぜひ試してみてください。きっと子どもとすてきな育児時間を感じられると思います。

 

(ライター:おーやん)

 

桐生市在住、3児のパパ、社会福祉士。障害児施設に勤務しているほか、桐生イクメンプロジェクトなどにも積極的に携わる。自身の経験から、「地域×パパ×子ども」の関わり方について模索し、現在は「ぱぱのBAきりゅう」にも参加中。趣味は一五一会とダイエット!