『NPプログラム』とは、カナダで生まれた手法で、子育てや家事で毎日忙しく時間が過ぎ、社会から孤立してしまいがちな「0-5歳児のお子さんを育てている親」を対象としたプログラムです。誰にも相談できずに一人で子育てを頑張ってしまっている「ママ」さん達が集まり、「ママ」同士で話をしていく中で、新たな発見や問題解決のきっかけ、リラックスの方法等を自主的に学んでいきます。
今まで子どもに焦点をあてた講座・イベントはたくさん開催していましたが、NPプログラムは全てが「ママ(親)」中心のプログラム。桐生市では初めての開催でした。
全国版新聞の子育て欄に取り上げられるほど、今「ママ」に必要とされている旬なプログラムです。
「ママ」のためのプログラムなので、毎回お子さんは託児が必須。子どもの健やかな発達のためには「ママ」以外の方と接する時間も必要なんですよ。
1回目は初めて託児を利用する方もいて、不安もたくさんあったようでした。しかし、お子さん達が託児の時間を通して成長しているということを感じてもらえたようで、全6回安心して預けてくださいました。
4-5回目になると、プログラムは終了しているのにママ同士話込んでしまって、託児のお部屋へのお迎えが遅くなってしまうこともあったくらいです。
プログラム開催の会場は、安心安全で静かな場所が条件です。
また、守秘義務を厳守すること、様々な考え方があるので話の中で出た他のママの意見を否定しないこと、答えたくない質問にはパスできることを最低の条件として参加者のみなさんにルールを決めていただき、プログラムはすすみます。
プログラムは全6回(基本的に毎週同じ曜日で1回あたり2時間)で行いました。最初は「小さな子どもがいて家事もあるので、毎回参加するのは無理かも…」とおっしゃっていた参加者の方も、終わってみたら“皆勤賞”が8割!これも、居心地が良かった証拠でしょうか。
事前に規定の研修を受けた『ファシリテーター』が進行を行います。ファシリテーターは先生ではなく、参加者の「ママ」と同じ立場で日頃の悩みについて耳を傾け、一緒に考えていきます。
お茶とお菓子も用意され、お茶を飲みながらリラックスした雰囲気の中で今までの体験を中心に話をしていきます。
1回目~3回目くらいまでは初対面同士のため簡単な自己紹介から始まり、ゲームを行いながら少しずつお互いを知るきっかけを作っていきます。
日常の何気ない会話のなかで、他のママさんの体験談を聞いたり、自分の体験を話して「なぜそうなったのか?」を考えていきます。「自分もこのやり方を取り入れてみよう!」と、次につながる新たな発見やヒントがたくさんみつかるはず。
プログラム終了後時には「今日が最後なんて悲しすぎる。ぜひまたみんなで集まりたい!」と参加者メンバーから自主的に意見が出ました。
「○○くんのママ」「○○ちゃんのママ」と呼ばれるのではなく、一人の女性としてお互い接することができ、時には子育ての悩み等も話せる素敵な仲間ができたことを大変嬉しく思います。
(ライター:NP認定ファシリテーター ベニー)