桐生市相生町で「木のおもちゃと手仕事屋かばんねこ」という木のおもちゃの専門店&キッチン付きレンタルスペースをしております、高橋と申します。良いおもちゃのこと、子どもたちの育ちのこと、楽しい遊びのこと…、この文があなたにとって、なにか少しでも、お役に立てるといいです。今日は「初めてのおもちゃ」のこと。
あなたが赤ちゃんに初めて手渡したいものって、どんなものでしょう。たぶん、何でもいいけれど何か「いいもの」を与えたいと願うのではないでしょうか。肌触りが気持ち良かったり、きれいなものだったり、いい匂いがしたり…。
おもちゃについて言えば、色やかたちが美しくて、手触りがよくて、いい音がして、木のいい匂いがして…なんだか心地良さを感じるもの、そんなおもちゃをイメージします。だって赤ちゃんには、自分の生まれた世界が「気持ちよくて、安心できる、いいところだ」って感じて日々を穏やかに過ごしてほしいですものね。
だからかばんねこは、赤ちゃんに最初に与えるおもちゃは、親が本気で「気持ちいい!」と感じるものを選んでほしいなと思います。そしてそれは、木や布などの自然素材であってほしい。だって大人だって、プラスチックやスチールの机は撫でないけれど、木の机はなぜか、触っちゃうでしょう? 気持ちいいものは、たとえ意識していなくても、ちゃんと体が知っています。それを素直に、子どもたちに手渡していけばいいのです。
(ただこれは、最初に与えるものに限ってですよ。プラスチックじゃないと作れない、いいおもちゃはたくさんあります!)
良いおもちゃを考える視点はたくさんありますが、やはりまずは「安全」です。そして美しさや手触り、音など、子どもの「五感を心地よく刺激してくれるもの」がおすすめです。ボタンを押すと光や音が出るものがありますが、たとえば「光の刺激は強すぎない?」「音は、もっと聞きたくなるようないい音かな?」そんな、あなたの「良さ」の基準を感じながら、おもちゃを選んでほしいなと思います。
ライター: 高橋美樹
あそびとおもちゃの専門店「木のおもちゃと手仕事屋かばんねこ」 店主
「おもちゃ」を通じて赤ちゃんからお年寄りまでの教育・福祉・医療にかかわる「おもちゃコンサルタント」の資格をもつ
日々笑い、また、日々子育てに悩む2児の母。