「子育てには、共感が大切」と知っていたはずなのに、できたのは最近です。
子どもが足をぶつけて痛がっていても、目立った外傷がなければ、「痛くない、痛くない」とか「大丈夫、何ともないよ」とか言っていました。しかし、大人には大したことなさそうでも本人は痛いわけです。それを何ともないなんて……、今思うといい加減に言葉をかけていたなと思います。
ある時ふと「痛かったね」と共感してみたところ、「うん」と言って激しく泣いていたのが少しずつ弱まり、落ち着いたことがありました。大人が関心を示さないことで、泣いていた子は泣き止むかもしれません。しかし、子どもがとても自然に落ち着いていったのを目の当たりにし、子どもの気持ちに共感することの大切さを実感しました。
何で共感がすることができなかったんだろう? と振り返ってみました。
きっと、泣けば何でもOK(ほしいものが手に入る、いけないことをしても許されるなど)と子どもに勘違いしてほしくなかったのだと思います。しかし、時には「痛い」「欲しい」という気持ちに共感することも大事なことなんですね。自分も年齢や経験を重ね、余裕が持てるようになり、やっと実践できました。知識があっても実践し実感しなければ意味がないことを改めて感じた出来事でした。
(ライター:おーやん)
桐生市在住、3児のパパ、社会福祉士。障害児施設に勤務しているほか、桐生イクメンプロジェクトなどにも積極的に携わる。自身の経験から、「地域×パパ×子ども」の関わり方について模索し、現在は「ぱぱのBAきりゅう」にも参加中。趣味は一五一会とダイエット!