子どもの指しゃぶりをはじめて見たとき、歯ならびが悪くなるのが心配でやめさせようとたくさん声をかけました。しかし、声をかけても全く減らない…。逆に意識させないように見守ったりもしましたがだめでした。
手持ちぶさたが原因と思えば手を使って一緒に遊んだり、手おし車をしてみたり、愛情不足を疑えばスキンシップを多くもしましたが、やっぱりだめでした。
しかし、あるとき子どもが「お友達や先生に見られるのが恥ずかしいから」と保育園ではしなくなり、指しゃぶりしたい気持ちを必死におさえていることを知ってからは、いっさい声をかけなくしました。
そのかわり一緒に遊んだり、スキンシップは続けました。すると、家でも寝る前の一瞬にするだけと減っていき、いつのまにかしなくなりました。結局、何がよかったか分かりませんが、指しゃぶりをただ一方的にやめさせようとせず、子どもの心に寄り添うことの大切さを学びました。
(ライター:おーやん)
桐生市在住、3児のパパ、社会福祉士。障害児施設に勤務しているほか、桐生イクメンプロジェクトなどにも積極的に携わる。自身の経験から、「地域×パパ×子ども」の関わり方について模索し、現在は「ぱぱのBAきりゅう」にも参加中。趣味は一五一会とダイエット!