ジェンダーバイアスにとらわれず、自分らしい仕事を#5

20~30年前なら「男性の仕事」「女性の仕事」と多くの人が当たり前と思っていた職場が変わってきました。男女の垣根がなく、多くの方が生き生きと活躍している姿を紹介します。

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消防副士長 園田 茜さん(35歳)
桐生市消防本部(総務課)勤務

私が消防職員を目指したきっかけは、消防に火災を未然に防ぐための予防業務という仕事があることを知り、大学で法律を学んだ経験を生かせるのではないかと考えたからです。
2010年4月に桐生市消防本部初の女性消防職員として採用され、最初に配属されたの桐生みどり消防署では、24時間の交代勤務で現場活動に従事しました。
その後、日勤の予防課を経て、昨年4月から総務課に移動しました。産前産後・育児休業を経て、現在は1歳の男の子の母として、医療従事者の夫や両親のサポートを受け、仕事と育児に奮闘する毎日です。
現場活動の中では、男性との体力差を感じますが、女性ならではの視点を生かし活動するように心がけています。救急車で現場に駆け付けた時、市民の方の不安に寄り添い、感謝の言葉をかけてもらえた時は、この仕事に就いてよかったと感じました。
現在の部署は女性1人ですが、何でも話せる信頼関係が築かれていて働きやすい職場です。
桐生市では、消防職員217名の中、女性の消防士は現在5名と少数です。男性のイメージが強い職業ですが、女性も活躍できる場がたくさんあるので、是非、消防職員を目指してほしいと思います。

編集/「はじめよう」編集委員、発行/桐生市市民生活部市民生活課
*桐生市男女共同参画情報誌「はじめよう」は、桐生市役所2階地域づくり課、cocotomoなどに設置しています。

はじめよう21号(令和元年度)