2006年6月から運営されている「あひるのこ」。代表の三澤章子さんの、わらべうたと絵本の読み聞かせが中心の、赤ちゃんやママ・パパの交流の場です。
「あひるのこ」のスタートは10時。時間を過ぎると、一組、また一組と、ママやパパと赤ちゃんが集まってきます。みなさんそれぞれのペースで集まってくるので、のんびりとした雰囲気です。
来る人を、包み込むようなあたたかい笑顔で迎えてくれるのが、代表の三澤さん。赤ちゃん一人ひとりに言葉をかけたり、触れ合ったりしてごあいさつします。なかには機嫌が悪くて泣いてしまう子もいますが、「いいのよ。思いっきり泣いてもいいんだよ~」と優しい言葉。あたたかい空気が広がります。
桐生ガスプラザ内はモデルルームのようになっていて、まるで三澤さんのご自宅に遊びに行っているよう。リビングや入口のスペースには、地域の作業所などでつくられたお菓子や雑貨類がならんでいます。参加者のみなさんは、和室のスペースでおしゃべりしたり、本の部屋で本を手に取って読んだりして、思い思いに過ごしています。
本の部屋には、赤ちゃんの絵本だけでなく、育児や食に関するおとな向けの本もあります。本のほとんどは三澤さんが選んだものだそうです。
この日は「KOAさんの整体」も同時に開催。赤ちゃんはボランティアの方がみていてくれるので、申し込んだママは整体でゆっくりリラックスしていました。
11時頃、「さぁ、そろそろお話ししようかなぁ~」という三澤さんの穏やかな呼びかけで会が始まります。この日の参加は2ヵ月の赤ちゃんから、1歳位の歩いている子まで。10組ほどの、赤ちゃんとママやパパのグループでした。わらべうた・手遊び歌をみんなで歌って、赤ちゃんとのスキンシップをとります。わらべ歌の心地良い響きに、みんな自然と笑顔になります。リードする三澤さんの声が、とても優しく、心地良く響きます。
続いて絵本の時間。赤ちゃんとふれあいながら絵本を楽しみます。文字や言葉がわからない赤ちゃんでも、音の響きや、ママ・パパとのふれあいで、どの子もとってもいい表情になります。
終わった後はみんなでお茶の時間。お茶とおやつをいただきながら、みなさん思い思いに自由に過ごします。授乳スペースも、おむつを替えるスペースもあるので、安心してゆっくり過ごせます。今回は初めて参加した方が2組いましたが、自然に周りの方とうちとけている様子でした。
お昼前頃「そろそろ、さよならしますよ~」という三澤さんの呼びかけで、ふたたび集まり、お別れの絵本と歌を歌い、さよならのごあいさつをしてこの日は終了しました。
参加しているママ・パパも、赤ちゃんも、終始ニコニコしていて、とっても穏やかな優しい時間でした。三澤さんのあたたかいまなざし、そして「赤ちゃんとママ・パパを応援したい」という静かなる熱意が、「あひるのこ」のゆりかごのような空間を作っているのだと感じました。
「あひるのこ」では、絵本の読み聞かせのほかに、さまざまなイベントも行われています。不定期開催のものもあるので、詳しくはホームページなどで確認してください。
・ワッフルの販売
・スーヴェニールさんの焼菓子
・ありさんちのうどん・そばの販売
・ MIRUKAさんの販売・お弁当(要予約)もあります。
・ 魚おたのしみ教室 (「水戸正」さんが教えてくれる旬の魚料理教室です。)
・福地さんとおしゃべり(乳児院の元園長先生が、赤ちゃんのこと、何でも相談にのってくれます。)
・小堀さんとあそぼう(元保育士さんが楽しい遊びを提案してくれます。)
・ KOAさんの整体(ママのための整体です。赤ちゃんはボランティアさんがみてくれます。)
・こども料理教室
【施設・団体名】あひるのこ
【住所】桐生市本町5丁目365-1 ガスプラザ内
【電話番号】090-6510-1664(三澤)
【開催日時】火・金 10:00~12:00 *詳しくはHPを参照してください。
【WEB】 赤ちゃんの絵本のへや あひるのこ / 桐生ガスプラザ日記(カテゴリで「あひるのこ」から)
【参加費】無料(イベントによっては参加費が必要なものもあります。)
【予約・申込・参加方法】予約不要(イベントによっては事前の申し込みが必要なものもあります。)
(ライター:小川純礼)