20~30年前なら「男性の仕事」「女性の仕事」と多くの人が当たり前と思っていた職場が変わってきました。男女の垣根がなく、多くの方が生き生きと活躍している姿を紹介します。
保育園教諭 立石大河さん(34歳)
おおぞら幼保園(副主幹教諭・環境整備担当)勤務
私自身も、この広い園の豊かな環境で、動物や植物、昆虫たちに囲まれて育った一人です。そんな幼児期の担任の先生に憧れて、小学生の頃からこの職業を希望していました。
専門学校時代には、1学年60人中10人が男性でした。この園に入った時は「男性一人だから道を開いていこう」という強い気持ちになりました。
最初は、子どもとの接し方や先生たちとのコミュニケーションの取り方で、自分が男性だからと意識してしまい苦労しました。
年を経ることで後輩も増え、指導的な立場になりました。コミュニケーションを大事にし、人間観察や言葉選びに気をつける。否定はしない、自分のやり方を見つけて、自分で考え、行動する。
オンリーワンの指導や保育を心がけています。子どもも大人も根本は一緒だと考えています。
子どもの成長段階は戻ってこない。1分1秒がその子の成長への重さ、その大切な時を一緒に過ごせることは、お金に変えられないやりがいのある仕事です。時間を忘れるくらいのめり込める楽しい毎日です。日々勉強をし、知識や経験を子どもたちに伝えられたらいいなと思います。
プライベートでは、保育士の妻と、2人の子どもを育てています。子どもが病気の時などには、私も有給休暇をとって世話をします。私たちの働き方が、周りの人の参考になればとも思います。
編集/「はじめよう」編集委員、発行/桐生市市民生活部市民生活課
*桐生市男女共同参画情報誌「はじめよう」は、桐生市役所2階地域づくり課、cocotomoなどに設置しています。