ひとりじゃない!孤独を感じたときの乗り切り方~前編~

孤独前編1

結婚・妊娠・出産・育児…、女性はホントに忙しい。

結婚・妊娠・出産・育児……と、女性は数年のあいだに、自分をとりまく環境や、自身の身体も大きく変化してゆきます。その都度その変化に適応し、対応してゆくのですから、そこに大変な努力や困難が伴うのは、当然だと思います。わたしは、その困難に直面し、疲弊した女性のひとりです。

 

結婚後、仕事と家事の両立に行き詰まり、退職。退職後、ようやく授かった赤ちゃんとの生活は、想像以上の大変さ。多忙な夫に頼ることもできず、必死に毎日を乗り越えていきました。やがて、育児に行き詰まったとき、自分がうつ病であることが判明しました。

 

そんなわたしが今だからわかること、あのころの自分に伝えたいこと――過去の自分を思い返しながら、女性が妊娠・出産・育児において、孤独を感じたときにどのように乗り超えてゆくのがよいか?を考えたいと思います。

大変さが「孤立」のきっかけに!?

妊娠期は、戸惑いと不安の連続だと思います。胎児の発達への心配、自分の体の変化に対する戸惑いや不安、出産に対する不安、出産後の生活に対する不安など……。前もっての、知識や準備があったとしても、実際はその場になってみないとわからないことばかり……。まさに、「出たトコ勝負」といっても過言ではないでしょう。

 

そして産後は、小さな命を目の当たりにしながら、小さな決断と試行錯誤の連続です。育児はまるで「サバイバル」。不眠不休のなか、地図のない森の中をさまよっているような疲労や不安感が常につきまとうのではないでしょうか?

 

妊娠・出産・育児……それらに明らかなや正解があるわけではありません。10人いれば10通りの形があります。「これでよいのかな?」という不安感は、気持ちをより内向的にさせてゆきます。「大変なときは、誰かに助けを求めるべき」ということは、誰でも頭ではわかっているものです。けれど、本当に大変なときは自分のことで精一杯で、誰かとつながったりする余裕がなくなってしまうのです。そんなきっかけから、周りの人との接点が少なくなってしまうのではないでしょうか?

「孤独」について考えてみる

孤独、ということは決して悪いことではなく、むしろひとりがラクなときもあると思います。自分のやり方を干渉されることもなく、他と比べられることもない……ときにそれは、安心感につながることもあるのではないでしょうか?わたしは、孤独が必要なときもあると思います。

 

しかし、孤独であることを苦痛だと感じたとき、それは大きなストレスとなります。「孤独」と一口に言っても、それが辛いと感じる理由は人それぞれ違うと思います。たとえば「誰かに理解してほしい」「共感してほしい」「不安」「さみしい」など……。このように別の言葉に置き換えてみると、「何がいちばん辛いのか?」「何を必要としているのか?」が、わかりやすくなるのではないでしょうか?

 

後編では、実際の「孤独」の乗り切り方、思考のシフトチェンジのしかたなどを考えてみたいと思います。

 

つづく

 

(ライター:小川純礼)